郷愁のロック・クッキー

私の母は、料理がうまいことで学生の頃は私の友人たちの間でも有名でした。
そして特に有名だったのが、母の焼くクッキー。特に、バターの薫る、サックサクのロック・クッキー。
どのくらい有名だったかというと、母が学校のチャリティバザーにクッキーを出す、となると私や姉のところに取り置きの予約が入る、というレベル。
そしてその予約だけで予定量は完売してしまうので、結局母は予定していた量の2倍を作っていました。
そして次の年から「取り置き予約禁止」という謎のルールができてしまったのはもはや学校の伝説です。

先日姉がロンドンに来た際に、懐かしいだろうな、と思って作ってみました。
レシピはもちろん、母のレシピブックから写したもので。

バター 150g
砂糖 80g
卵1個
小麦粉 200g

バターは室温に戻しておき、ゴムベラでクリーム状になるまでよく練ります。
それから砂糖を練り込み、卵を入れ、小麦粉を入れてサクっと混ぜて出来上がり。混ぜすぎるとサクっと出来上がらないので注意。
それを大きめスプーンですくってフォークで成形し、180で15分程度やき、軽く焼き色がついたところで取り出します。
熱々のうちに網にのせて冷まします。
この分量で大きめのクッキー25個くらいできます。

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焼きたては柔らかいのですが、網にのせて冷ますとすぐにサクサクの食感に。でも焼きたての柔らかーいクッキーをつまみ食いできるのは作る人の特権。
口に含んだ途端にバターと小麦粉の素朴な香りがふわっと立ち上がる、シンプル・ザ・ベストのロッククッキー。

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形がちょっといびつなのですが、これがロッククッキーのいいところ。厚みがあるところはちょっとしっとり、端っこはカリッカリの違う食感が食べられます。さて、家に来た姉に出してみました。

姉「これは・・・!お母さんのクッキー!」

さすがにいい反応をしてくれます。

使用しているバターと小麦粉が日本とは違うので(例えば母は有塩の雪印バター使ってました。私は無塩のプレジデント。)全く同じ味の再現、とはならないのですが、「それを差し引いてもよくできてると思う」とのお言葉をいただきました。
食感は結構うまく再現できたと思うんですが、母のはもっと小麦粉の香りが立っていて美味しかったんだよなー。
母と一緒にこのクッキーは何度も作ってきたので、作り方もマスターしてるはずなのにな。美味しいんですが、これじゃない。
でも懐かしいねーと言いながら二人で食べました。
母の味の再現への探求はまだまだ続きます。

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by akokv | 2016-05-02 01:31 | 料理 | Comments(0)
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